イベント情報 － 2013年度

政府は、今臨時国会での「特定秘密保護法（案）」の成立を目指し、平成２５年１１月７日には衆議院本会議で審議入りをしました。
特定秘密保護法は、重大な危険をはらむ法案であり、何としても成立を阻止しなければなりません。私たちは、早急に法案への反対の声を国会に届けなければなりません。

特定秘密保護法案は１防衛、２外交、３特定有害活動の防止に関する事項、４テロ防止活動の４分野について行政機関が指定した「特定秘密」を漏らした者やそれを共謀した者、秘密を漏らすようそそのかした者に刑罰を科すことを内容とするものです。
「特定秘密」の範囲は極めて広く、何が「特定秘密」に当たるのかが不明確なため、行政機関による恣意的な「特定秘密」指定がなされ、国民に公開されるべき情報が隠ぺいされるおそれが極めて大きいといえます。
「特定秘密」に指定された情報は、国会にも裁判所にも制限的にしか開示されない上、秘密指定の更新もできるため、外部からの検証はほとんど不可能です。
特定秘密保護法は憲法上の権利を侵害する危険性が極めて高く、この法律が成立すれば、戦前の治安維持法下のように、私たちの自由な生活が脅かされかねません。

政府が法案提出に先立って実施したパブリックコメントにはわずか２週間の間に９万件を超える意見が寄せられ、その約７７％が法案に反対するものでした。それにもかかわらず、政府は十分な国民的議論もなされないまま、一刻も早く特定秘密保護法を成立させようとしているのです。

私たち札幌弁護士会は、特定秘密保護法の制定に強く反対します。
現在政府は、与野党間で秘密指定期間等について修正協議を行うなどして一刻も早く法案を成立させようとしていますが、修正によっても法案の危険性は何ら変わることがありません。
政府の法案成立に向けた動きを早急に阻止しなければなりません。

そこで、札幌弁護士会では、平成２５年１１月２７日、特定秘密保護法の制定に反対する緊急デモを行います。
特定秘密保護法の制定阻止には一刻の猶予もありません。行動しましょう！
ぜひ緊急デモへの多数のご参加をいただきますようお願い致します。