刑事模擬裁判・裁判員裁判

内容、学習のねらい

日本の刑事裁判手続においては裁判員制度が導入され、これまでに多くの国民が裁判員として刑事裁判手続に参加してきました。皆さんも今後、裁判員になる可能性があります。現在(令和4年3月時点)は、20歳以上で選挙権のある方の中から裁判員が選任されることとなりますが、令和5年以降は、18歳及び19歳の方も裁判員に選任されるようになります。

そこで、本講座は、参加者に刑事模擬裁判を実演してもらい(なお、オンライン形式での授業をご希望の場合には、模擬裁判部分は当会で用意した動画配信となります。)、刑事裁判の手続、裁判官・検察官・弁護人の役割などを学んでもらいます。シナリオにしたがって進めるので、予備知識がなくても刑事裁判の流れを体験することができます。

また、参加者は、被告人が有罪か無罪かについて評議を行ってもらい、他者の意見を聞き、自分の意見を述べてもらいます。刑事模擬裁判を通じ、多面的に物事を見る力、根拠をもって論理的に思考する力、他者に対して分かりやすく自分の意見を伝える力を養ってもらいます。

講座の進め方

  1. 参加者は、裁判官役・検察官役・弁護人役に分かれて、シナリオにしたがって模擬裁判劇を実演してもらいます。被告人や証人は、弁護士が実演を担当致します。(オンライン形式の授業の場合には、参加者には弁護士が実演した動画を見てもらいます。)
  2. その後、参加者はいくつかのグループに分かれて、被告人が有罪か無罪かについて評議を行ってもらいます。評議の際には、弁護士が各グループに最低一人入り、評議の補助を行います。
    なお、結論や理由については、あらかじめ決められた正解があるわけではありませんので、自由闊達な意見交換を行っていただければと思います。
  3. 評議終了後、グループごとに、結論と理由を発表してもらいます。
  4. 最後に、弁護士において、講評や質疑応答を行います。

対象者、人数

中学生、高校生、大学生、成人
5人以上の申込みであれば対応できます。

所要時間

3時間~4時間
(目安としては、実演時間が1時間~1時間30分、評議時間1時間程度、その他発表時間等となります。)

実施方法

応募先の団体(学校)に講師となる弁護士を派遣する方法、参加者が札幌弁護士会館に来てもらう方法、オンラインで実施・ご参加する方法があります。
実施方法を確定したのち、授業までの準備事項等を確認させて頂きます。

実績・過去のテーマ

  1. 祭りの夜の窃盗未遂事件
    初夏の祭りの夜、見物客に賑わう大通で警戒にあたっていた警察官は一人の不審な男性を発見した。警察官が男性を追跡していくと、女性の背後に近寄り、バッグの中の財布を抜き取ろうとするような動きが人混みの中でかいま見えた。警察官が直ちに駆け寄って男性を逮捕したところ、財布は盗まれていなかったものの、女性のバッグのチャックが大きく開いていた。しかし、逮捕された男性は当初から「俺は何もやっていない」と盗みの行為を否認している。果たして男性は盗みを働いたのだろうか。君が裁判官ならどのような判決を言い渡すか、証拠に基づいて考えてみよう。
  2. 男女関係のもつれか?大学生同士の傷害事件
    被害者と被告人は、いわゆる合コンで出会った大学生同士。
    被告人には交際相手がいましたが、その交際相手との関係で、被害者との間でトラブルとなり、口論の末、被告人は被害者にケガを負わせてしまいます。
    しかし、被告人は、先に被害者から暴力を受けたとして正当防衛を主張しています。正当防衛とは何か。この事件で正当防衛が成立するのか。君が裁判官であれば、どのような判決を言い渡すのか考えてみよう。

お申し込み方法

ご希望の方は、①下記の申込用紙をダウンロードし、FAXにてお申込みいただくか、②下記の出前授業・出前講座申込フォームからお申込みください。

申込先 FAX:011-281-4823

授業希望日は、可能な限り申込みから2ヵ月以上先の日にちをご指定ください。申込み内容や時期によっては、ご希望に添えない場合があります。その場合には調整させていただきます。

費用

本講座は有料とさせていただいております(講師1名あたり金額1万円)。 ただし、学校・教育関係者からの申込については無料としております。

お問い合わせ先

札幌弁護士会
TEL:011-281-2428
FAX:011-281-4823